竜機大戦ドラゴマキア

エリン島

大陸の西の果て、 アルビオン島の更に西にある島。 土地の起伏は緩やかで、広い平地が大半を占めている。 そして多くの土地は森で覆われ、 木々の隙間を縫うように人々や動物たちが暮らしている。

辺境にあるゆえに、外部からの干渉が比較的少ないままで長い時を経てきた。 そのため、純度の高い形で古い血筋や文化が、 大陸やアルビオン島ではほとんど見られなくなった、 純粋なエルフ人やその文化が根付いている。

エリンのエルフ人たちは、文字を持たない。 代わりに彼らは、伝説や伝承などの詩を口頭で継承する。

そのため、詩を伝える吟遊詩人たちは尊敬され、 社会的に高い地位を持っている。 また彼らは魔法使いでもあり、 詩に乗せて魔術を紡ぐ。

また、文字がなく口伝が主であるためか、 エルフ人たちは一様に弁が立ち、 交渉に長ける特性がある。

ドルイド僧

詩を伝えるのが吟遊詩人ならば、 詩を一手に抱えるのがドルイド僧である。

彼らはあらゆる伝説・伝承を保持するのみならず、 自然や精霊、神と結びつく秘術をも独占する。

つまり、エルフ人部族にとってドルイド僧は、 支配者であり、宗教家であり、知識人であり、魔法使いなのである。

装い

エルフ人たちはあまり肌を隠すことを好まず、 露出を多くして美しい肉体を見せつけようとする。 そして、服で肌を覆う代わりに、 金細工で身を飾ることを好む。

エルフ人の部族たちは採掘した金を競うように美しい細工に仕立て上げ、 その身を飾り立てる。 エリンの金細工は他国では結構な金銭価値を持つため、 それを狙って訪れる者もいる。

カーディックの支配

アルビオン島を統一したカーディックは、 エリン島の一部にも手を伸ばしている。 具体的には、エリン北部にある大部族を中心に、 その周辺部族はカーディックの傘下に下っている。 その支配領域は、大雑把に島の 1/4 程度に及ぶ。

現在カーディックの支配下にある最大の部族シー・フィネハは、 かつて女王エシルトを中心に激しく抵抗した歴史がある。 エシルトは、 カーディック支配下であるシー・フィネハの中心人物として、 現在も存命である。